2013年06月29日

LALA8月号 夏目友人帳感想

今回も少し感想が遅くなりました。すみません。

……いやあすげえ……。
今回読み終わった感想がコレでした。いやもうほんと、……すごいです。革命ですね。
というわけで、ここからネタバレ感想、たたみます。




いやもう…。まずとにかく、前編を読んだときは予想していなかった香ちゃんのキャラに度肝を抜かれました。
ページをめくる関係で、初登場コマ、すごく美人さんの66Pの顔よりも、67Pの顔の方が先に目に飛び込んできた瞬間、まず、「…ちょっと!!?」となり、続く69Pの「よし、かかった!<中略>罠なの(にっこり)」の一言に「ちょっとちょっとちょっと!!??」となり。

…だって。…ねえ!!?

いまだかつて、妖し絡みの恋愛で、こんなに積極的な人間キャラがいたでしょうか!?記憶にないですよ!?いやいっそ、人間に限定しなくてもいいかも。妖しでも男性でも、とにかく夏目友人帳の世界にはほとんどいなかった方向性のパワフルさ…!
夏目の世界を飛び出して、緑川先生の学園物を顧みれば、壁に向かってまっすぐ積極的に突撃する女の子キャラも時折見かけましたが、そこに存在する壁は、流れる時間や住む世界の違う妖しとの恋愛に立ちはだかる壁とはレベルが違うわけで。敢えて言うなら「蛍火の杜」に登場した蛍ちゃんが、妖しとの恋愛に関しては一番積極的だったかもしれませんが、その彼女でさえここまで押してはこなかった…。
結婚式の招待状を偽作し、最後に一目、と見に来るところを捕まえようとするなんて誰も考えつかなかった…!
一コマ目の美人さんが嘘のように、ずっとものすごい形相(失礼)で話し続ける彼女が最後に夏目に訴える言葉がとどめでした。

「おびきだせるのは最後…!ぼこぼこにするにしろ、説得するにしろ…捕まえる(ここ大文字) <中略> もう放さないの」

この彼女の一言の後、夏目がニャンコ先生に言う言葉は少し感慨深いものがありました。
「人に惹かれる妖しをいっぱい見てきたけど……みんな去っていったよ、先生」
夏目がここまで妖しの内面と関わるようになったのはニャンコ先生との出会ってからのはず。……でも確かに彼は、その短期間にいくつもの人と妖しの恋を見てきました。
その夏目が香の作戦について「成功すればいいなって思うよ」とつぶやくのは、彼女のパワフルさ、必死さと無縁ではないと思います。上手くいかないと知っていて、それでもなお「成功してほしい」と夏目が思うのは、彼女ならばもしかしたらと思うからではないでしょうか。葵の気持ちもわかっているからだけではなく、彼女の本気、必死さならば、今までは無理だった何かも変わるかもと彼が思うからではないでしょうか。
そしてそれはもちろん、夏目だけが抱く感想ではなく。
私たち読者も、今まで16巻分の夏目の出会いを見続けてきています。決してハッピーエンドでは終わらないたくさんの恋愛を見てきています。その私たちが、…いえすみません、複数にするのは失礼ですね、見てきた私が、「この人すごい!革命かも…!」と第一印象で思った香ちゃん。彼女ならもしかしたらと、思わずにはいられなかった彼女の佇まいの迫力、説得力…!
圧倒されました。

その次の場面は一転して葵と夏目の会話。この、葵が香からの手紙を燃やす場面、大好きです。まんがは当然静止画ですが、火がついて舞い上がって開く手紙、燃えて降ってくる文字、…動きが目に見えるようで、きれいで、…心がしんとなりました。

クライマックスは90Pの香ちゃんの「放さないわよ、放すもんか」ですが、今回の話の本当の意味でのクライマックスは、葵ちゃんの「きっと後でもっと泣くことになるのに」なのだろうなあ、と思います。
香はその一言を泣くのは自分だととらえているようですが、私は泣くのは葵ではないかと思えてなりません。…そして恐らく、その感慨は夏目とも共有できている気がします。
それでも香と歩むことを決めた葵。
この決断は夏目友人帳の世界にとって、本当に革命だと思います。
これがあったからといって、今後全ての人と妖しの恋が変わるわけではないと思いますが、新しい道が一つ示された事実の大きさははかりしれない。
さらりとした前後編でしたが、大きな大きなターニングポイントを作っていってくれたなあと思います。
以上、感想でした!
posted by 麻井由紀 at 02:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 夏目友人帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 はじめまして。夏目友人帳の感想を探して辿り着き、数ヶ月前から拝読しています。
 共感する部分、違う視点になるほどと思う部分など、とても参考になります。
 今回の話は、まさに革命でしたね。香の作戦にも驚きましたが、まさか成功するとは。そして葵が香のもとに残る決断をするとは、意外でした。
 この先妖と人であるこの二人がどうなっていくのかは分かりませんが、ひとまずでもハッピーエンドだったこと、夏目がその成功を望んだこと、とても嬉しく思っています。
 そして前編で驚いたこと。夏目ってまだ高1だったんですね。藤原家に来て1年たっていないとは!
Posted by とみ at 2013年06月30日 02:33
はじめまして!コメントありがとうゴザイマス!!うれしいです!!

今回の話の結末には本当に驚かされました。とみ様も『まさか成功するとは』と書いておられますが、私も同じ気持ちでした!
この話は、夏目友人帳の世界に築かれた暗黙のルールに打ち込まれた大きなくさびだと思います…!
今後の展開も楽しみですよね!
月一レベルの更新ブログですが、またもしよろしければ遊びにいらしてください!ありがとうございました!
Posted by あさい at 2013年07月08日 01:26
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