2012年06月19日

帰ってきたお題った・20<コルダ>

コルダ。大土です。そろそろ大律も書きたい…。

あさいさんは、「夜のコンビニ」で登場人物が「手を繋ぐ」、「跡」という単語を使ったお話を考えて下さい。 #rendai http://shindanmaker.com/28927

ちょっと蓬生さんが女々しいというか、別人な気がする…。


「君、コンビニとか好きやろ」
「……?」
レジで支払いをしていた大地は、怪訝そうに蓬生を振り返った。かごには缶チューハイと缶ビールが何本か、ポテチ。それに、店員がケースからからあげを取りだしている。
「何だい、いきなり」
レジ袋を受け取ってコンビニを出ながら大地が首をかしげると、せやかて、と言いながら蓬生が肩をすくめた。
「新商品の缶チューハイ、地域限定ポテチ、期間限定味のからあげ」
淡々と並べ上げ、
「コンビニならではのラインナップやん」
「……」
まあ、否定はしない。大地が首を一つだけすくめて歩を進める。数歩遅れてついていきながら、蓬生はぽつりと、俺も、とつぶやいた。
「……?」
「俺も、そうやろ?」
「…?何言って…」
「時々会うだけの期間限定の関係やから興味あるんやろ?…消えてしまえばも残らんと忘れるはずや」
「……。何か悪いものでも食べたのかい?」
「…は?」
「俺に対して下手に出るなんて、君らしくもない」
「…したてに、なんか」
「ならいいけど」
すっ、と手を伸ばして、大地は蓬生の手を捕まえた。
「俺が、本当はどれだけこの手を放したくないと思っているか、君はまだ認識していないわけだ」
ぐ、と握り込まれる手。蓬生は目をそらした。
「いくらやからって、こんな人目のあるとこで、男同士で手をつなぐんは勘弁してほしいんやけど」
しかし大地はいけしゃあしゃあと、
「うん、そうだろうね。だからやってる」
言ってのける。
「…榊くん」
ため息をつくと
「好きだよ」
直球が来た。
「期間限定なんかじゃない、ずっと好きだ。…君がそれを思い知るまで離さないよ。……行こう」
「……榊く……、…大地」
「…好きだよ」
とろりととろける声が甘い。つないだ手よりも降るように与えられる睦言が恥ずかしい。けれども胸に迫る。
蓬生は絡めた指にほんの少しだけ力を込めてみた。節のはっきりした大きな手が、そっと包み込むように握り返してくれた。
posted by 麻井由紀 at 01:14| Comment(0) | TrackBack(0) | お題ったー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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