2012年06月17日

帰ってきたお題った・19<タイバニ>

タイバニです。空虎空です。今回はちょっとシリーズ物から外れた感じ。

あさいさんは、「昼の公園」で登場人物が「キスをする」、「水」という単語を使ったお話を考えて下さい。 #rendai http://shindanmaker.com/28927

イチャ甘です。大丈夫ですか?大丈夫でしたら、どうぞです。


「デートみたいだね」
公園の噴を眺めるベンチでホットドッグの包みを開けながら、キースが笑う。
「……あのなあ」
虎徹はがしがしと頭をかいた。
「こんなオッサンと公園のベンチで出来合いの食食ってて、よくそんな発想が出てくるな」
「だって公園だよ、噴水だよ、大好きな人と二人でランチだよ!」
これがデートでなくて何だと言うんだい、と、きらきらした目で言われて、虎徹は天を仰ぎたくなった。
「どうかしたかい?」
キースは虎徹の感慨も知らずにおっとり笑っている。
「いや、何でもない」
ぼそぼそと応じ、あぐ、と一口ホットドッグをほおばる。同じようにキースもホットドッグの包みを持っているのだが、なぜか彼は虎徹のホットドッグをまじまじと見ている。
「…私のホットドッグはフランクフルトにカレー風味のザワークラウト添えだけど、そっちのチリソーセージとマヨキャベツもおいしそうだね。一口味見させてほしい!」
「ああ、いいぜ」
なんだそんなことかとホットドッグを差し出すと、虎徹がかじったところからキースは一口あむ、とかじった。結構チリが効いているので、刺激物の苦手なキースには辛いはずだ。困った顔になるだろうと思ったのだが、彼はまるで蜂蜜でもなめたようなとろける顔で笑っている。
「辛くないか?」
「辛いけど、甘いよ」
おかしな返事だ。首をひねっている虎徹に、キースはそっと耳打ちした。
「だって間接キスだ。…とてもとても甘い。幸せだ」
「……っ」
とっさに、阿呆、とこぶしを一つキースの頭上に降らせてしまった。痛いよひどいよ、といいながらキースはまだ笑っている。
「……」
決められた時間になったのか、突然、ざあ!と大きな音を立てて噴水が高く上がる。水の幕が二人を世間の視線から隠したその瞬間、虎徹はキースにキスをした
やわらかな唇は、ほんのりと甘辛かった。


posted by 麻井由紀 at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | お題ったー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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