2011年06月12日

ユースト見ちゃった…

ユーストの11話を見終わって、大好きな方達とチャットさせていただいて、チャットが終わった後も興奮さめやらず目が冴えて眠れなくて、衝動で書いてしまいました。

T&B11話のネタバレと捏造を含むssです。とら一人語り。捏造設定なので、12話が発表されたらたぶん嘘っこになると思います。
そんな話ですが、もしよろしければ続きへどうぞ。

「おい」
背中をつつかれた。振り返らなくてもアントニオの声だとわかったので、気配に少し背中を預けて小声で
「何だ?」
と応じる。
「お前知ってたな、バーナビーのこと」
「……。一応、バディだからな」
斜め後ろを見上げて俺が気楽にへらりと笑ってみせると、アントニオはいかつくも人の良さそうな顔をぎゅっとしかめた。
「……そうと知ってて、何故マーベリック氏はジェイク・マルチネスを解放したんだ」
「…あのな。…マーベリック氏だって市長だって俺たちだって、したくて奴を解放するわけじゃない。市民全員が人質に取られている。……そうするしかなかったんだ」
「……っ、…それは、…確かにそうだが」
「……大丈夫。鎖もつけずにやつを放り出したわけじゃない。……折紙がいる」
目をのぞき込むと、アントニオは辛そうに唇をぎゅっと引いた。
「…ああ、そうだな。……早く助けに行ってやりたいよ」
俺は小さくうなずいてアントニオの肩をぽんと叩き、ふらりと彼から離れた。無言のまま待機場所のトレーニングルームを出て、暗い廊下の冷たい壁に背を預ける。
アントニオには言わなかったが、先刻からずっと、俺の頭の中にはある考えがぐるぐると渦を巻いていた。
マーベリックがジェイクの解放に応じたのは、本当に市民のためだけだろうか。
「……」
ジェイクが終身刑で刑務所にいる間、バーナビーは奴に何の手出しも出来ない。だが彼が外に出てしまえば、大手を振ってバーナビー自身に奴を捕らえさせることが出来る。もしかしたらマーベリックはそれを狙ったのではないか。
疑念はもう一つ。…何故彼はバーナビーを庇護し、このタイミングで市民にバーナビーの過去を明かしたか。
表向きは市民の動揺を抑えるためだ。…だが。
もしや彼は、バーナビーを庇護する以前から、バーナビーが思い出すその前から、バーナビーの敵がジェイクだと知っていたとは考えられないか。
万が一、捕縛の際に勢い余ってバーナビーがジェイクを傷つけ殺してしまっても、バーナビーの過去を知る人はバーナビーに同情し、その事実を正当化するだろう。マーベリックはそれをも見越したのではないか。シュテルンビルドシティには死刑制度がない。どんな悪人でも、命を奪われることはない。マーベリックは何らかの事情でジェイクを殺したいほど憎んでいて、この機会をずっとうかがっていたのでは。
「……」
俺はぶんと頭を一つ振った。
考えすぎだ。全ては俺の想像に過ぎない。……だが。
「万が一そうだったとしても、…そんなことはさせない」
思わず口に出してつぶやいていた。…そして、ここにはいないバーナビーを思う。

−…わかっているか、バーナビー。それをすればお前はルナティックと同じだ。お前はヒーローじゃなく、犯罪者と同じになっちまう。だから、どんなに逆上したとしても、あの男を殺すことだけはするな。……いいや。

こぶしを握る。爪が掌に食い込んで血が出るかと思うほど、強く。

−もしものときは、何があっても俺が止める。お前をヒーローから犯罪者に堕としたりはしない。お前一人を咎人にはさせない。…俺たちはコンビで、俺はお前のバディだ。

「……そうだろう?……バニー」
posted by 麻井由紀 at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | T&B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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